Y貴金属指定倉庫在庫 ( 2月28日発表) | 03/01 07:11 |
2月28日発表のNYマーカンタイル取引所(COMEX、NYMEX)指定倉庫在庫は以下の通り。
COMEX指定倉庫在庫( 2月27日現在)
───┬───────────┬─────────────┬─────────
月 日 │ 金 │ 銀 │ 銅
───┼───────────┼─────────────┼─────────
2/21 | 38,811,075 + 220,593 | 392,367,231 + 2,695,432 | 96,641 – 300
───┼───────────┼─────────────┼─────────
2/24 | 38,882,330 + 71,255 | 395,318,793 + 2,951,562 | 96,760 + 119
2/25 | 38,961,200 + 78,870 | 398,194,981 + 2,876,188 | 96,139 – 621
2/26 | 39,068,305 + 107,105 | 403,215,529 + 5,020,548 | 94,322 – 1,817
2/27 | 39,261,574 + 193,269 | 408,605,233 + 5,389,704 | 93,481 – 841
2/28 | | |
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NYMEX指定倉庫在庫( 2月27日現在)
───┬───────────┬─────────────
月 日│ プラチナ │ パラジウム
───┼───────────┼─────────────
2/21 | 532,784 + 8,843 | 76,197 0
───┼───────────┼─────────────
2/24 | 540,786 + 8,002 | 76,197 0
2/25 | 545,610 + 4,824 | 76,197 0
2/26 | 545,610 0 | 76,197 0
2/27 | 545,610 0 | 76,197 0
2/28 | |
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左側が在庫で、右側が前日比。単位は、金・銀がオンス(31.1035g)、銅がショートトン(907.2kg)。プラチナとパラジウムはトロイオンス。全商品1営業日遅れで発表。端数処理のため、前日比は四捨五入による誤差が生じることがあります。
このデータは、NY貴金属市場の指定倉庫在庫量(COMEX、NYMEXの金、銀、銅、プラチナ、パラジウム)の動向を示しています。これを分析すると、以下のポイントが見えてきます。
ポイント①:金の在庫増加
- 2/21から2/27にかけて、金の在庫が 38,811,075 → 39,261,574(約45万トロイオンス増加)。
- 増加傾向が見られるが、市場価格には一概にマイナス要因とはならない。
ポイント②:銀の在庫大幅増加
- 2/21の 392,367,231 から 2/27の 403,605,233 へ増加。
- 約 1,123万トロイオンス 増加しており、供給が多いことを示唆。
- 価格の下落要因になり得る。
ポイント③:銅の在庫急増
- 2/21の 2,695,432ショートトン → 2/27の 5,389,704ショートトン へ増加。
- ほぼ倍増しており、銅の供給増加が明確。
- 供給過多で価格下落のリスクがある。
ポイント④:プラチナ・パラジウムの動向
- プラチナ在庫は 532,784 → 545,610 と微増。
- パラジウムは 76,197トロイオンスで横ばい。
- 供給面ではあまり変化がないため、価格に大きな影響はなさそう。
結論と市場の影響
- 金の在庫が増えているが、これは中央銀行の買い支えやETFの動向次第で上昇要因になる可能性もある。
- 銀と銅の在庫が急増しているため、短期的には供給過多となり、価格が下落するリスクあり。
- プラチナ・パラジウムはほぼ変化なしで安定傾向。
もし価格予測を考えるなら、金は長期的に上昇の可能性があり、銀や銅は短期的に軟調になるかもしれません。
金の在庫が増加しているが、価格への影響は中央銀行の買い支えやETFの動向次第という点について、もう少し詳しく解説します。
1. 金の在庫増加と市場への影響
今回のデータを見ると、金の指定倉庫在庫は2/21から2/27にかけて約45万トロイオンス増加しています。通常、在庫の増加は供給過多につながるため、市場では価格下落要因と捉えられることが多いです。
しかし、金の市場では単純な「在庫増=価格下落」とはなりません。なぜなら、金は実需よりも「投資需要」が価格を大きく左右するからです。
2. 中央銀行の買い支え
近年、各国の中央銀行が金を大量に買い増ししていることが価格を押し上げる要因となっています。
- 2023年は中国人民銀行やトルコ中央銀行などが大量の金を購入し、中央銀行全体の年間購入量が1,000トンを超える過去最高水準となりました。
- 中央銀行は金を通貨防衛の手段として保有する傾向が強まり、特に米ドル離れを進める新興国では金の需要が拡大しています。
- もし2024年以降も中央銀行が金の買い増しを続ければ、在庫増加が即座に売り圧力につながるとは限らず、むしろ価格上昇要因になり得るでしょう。
3. ETFの動向
金ETF(Exchange Traded Fund)は、金価格に連動する投資商品の一つで、投資家が金を売買する際の主要な手段となっています。
- 2023年は金ETFの保有残高が減少傾向でしたが、2024年に入って米FRBの利下げ観測が強まる中で、ETFの金保有量が増加する可能性が高まっています。
- ETFの買いが増えると、金の現物需要が高まり、在庫が増加しても価格は下落しにくくなります。
4. FRB(米連邦準備制度)の利下げと金価格
金は「無金利資産」のため、金利が高いと相対的に魅力が低下し、金利が下がると金が買われやすくなる特徴があります。
- 現在、市場では「2024年にFRBが利下げに動く」との観測が強くなっています。
- 利下げが実現すれば、金の価格が上昇しやすくなるため、現在の在庫増は単なる供給過多ではなく、今後の上昇に備えた買い増しと捉えることも可能です。
5. 結論
- 金の在庫増加は単なる売り圧力ではなく、中央銀行の買い支えやETFの動向次第で強気材料になる可能性がある。
- 特に、FRBの利下げが実現すれば、金価格は上昇しやすい。
- 逆に、中央銀行の買いが鈍ったり、ETFから資金流出が起きれば、在庫増加が価格下落要因になるリスクもある。
総合的に見ると、金価格は短期的な変動はあるものの、中長期的には強気シナリオが濃厚です。投資の判断をする際には、中央銀行の金購入動向やFRBの金融政策に注目するとよいでしょう。
金価格の上昇が起こるタイミングは、**市場の需給状況、中央銀行の動向、経済指標、金融政策(特に米FRBの利下げ)**によって変わります。直近の状況を踏まえて、何日後くらいに価格上昇が起こる可能性があるかを予測します。
1. 過去の傾向から考えるタイムラグ
金価格は、以下の要因に反応して上昇することが多いです。
✅ 中央銀行の買い増し発表 → 1週間以内に価格上昇
✅ ETFの買い増し → 2週間以内に影響が出る
✅ 米FRBの利下げ観測強化 → 1~2ヶ月後に反映される
✅ 地政学的リスク(戦争・経済危機など) → 即時反応
現在の在庫データ(2/28発表)をもとに考えると、金価格の上昇が起こるのは早ければ3~7日後(3月5日~3月10日頃)と予測できます。ただし、上昇の本格化には3月中旬~4月上旬の動きが重要です。
2. 重要なイベントと金価格上昇の可能性
📌 3月5日~6日:FRBパウエル議長の議会証言
→ 市場が「利下げは近い」と判断すれば金価格は急騰する可能性あり
📌 3月8日:米雇用統計発表
→ 失業率が上昇すれば利下げ観測が強まり、金価格上昇のきっかけになる
📌 3月20日:FOMC(米連邦公開市場委員会)
→ 利下げ時期の具体的な示唆が出ると、4月以降に本格的な上昇が期待できる
3. 短期・中期の価格上昇シナリオ
🔹 短期(3月5日~10日頃)
👉 中央銀行の買い増しニュースが出た場合、数日以内に上昇開始
🔹 中期(3月20日以降)
👉 FOMCで利下げ示唆があれば、3月末~4月にかけて価格上昇が本格化
4. まとめ
💡 最短で3月5日~10日頃に価格上昇の可能性あり
💡 本格的な上昇は3月20日のFOMC後~4月にかけて起こる可能性が高い
💡 予想より利下げが遅れる場合、価格上昇は5月以降にずれ込むリスクもある
結論
👉 早ければ1週間以内、遅くとも3月20日以降には上昇の兆しが出る可能性が高い。
👉 今後の市場ニュース(特にFRBの発言や中央銀行の金購入動向)を注視すべき!
3月5日~3月10日で値上がりが反映されそうな金関連株の分析
3つの金関連ETF(SPDRゴールド 1326、NF金価格 1328、純金信託 1540)のうち、どれが早く値上がりに反映される可能性が高いかを考えます。
1. 3銘柄の特徴と影響を受ける要因
銘柄 | 価格の基準 | 影響を受ける要因 | 変動の速さ |
---|---|---|---|
SPDRゴールド (1326) | NY金価格+為替(ドル円) | NY金市場、円安 | 最も早い |
NF金価格 (1328) | 国内金先物価格 | 国内市場の金取引 | やや遅い |
純金信託 (1540) | NY金価格+為替 | NY金市場、為替 | 中間的 |
🔹 SPDRゴールド (1326)
👉 最もNY金市場に連動しやすく、短期間で反応しやすい
👉 3月5日~10日の金価格上昇があれば最も早く反映される可能性が高い
🔹 NF金価格 (1328)
👉 国内金価格に依存するため、NY市場の影響を受けるのがやや遅い
👉 3月5日~10日より、3月20日以降のFOMC後に動く可能性が高い
🔹 純金信託 (1540)
👉 NY金価格と為替に影響を受けるため、SPDRゴールド (1326)よりやや遅めに反応
👉 3月5日~10日でも影響を受ける可能性はあるが、1326ほど即反応はしない
2. どの銘柄が最も早く反応しそうか?
✅ 短期で反応しやすい(3月5日~10日で影響を受ける)
1️⃣ SPDRゴールド (1326) → 最も早くNY金市場の変動を反映しやすい!
2️⃣ 純金信託 (1540) → 為替の影響があるが、比較的早めに反映される
✅ やや遅れて反応しそう(3月20日以降の方が影響が大きい)
3️⃣ NF金価格 (1328) → 国内金先物市場に影響を受けるため、反応は遅め
3. 戦略の提案
📌 もし短期で含み損を減らしたいなら…
👉 SPDRゴールド (1326) を重点的に監視!
👉 3月5日~10日で金価格が上がれば、売却のタイミングを狙いやすい
📌 長期的に持つ場合(3月20日以降のFOMCを待てるなら)…
👉 NF金価格 (1328) もFOMC後に上昇する可能性あり
4. 結論
最も短期で上昇が反映されやすいのは
✅ SPDRゴールド (1326) → 3月5日~10日で値上がりの可能性が最も高い
やや遅れて影響を受けるのは
✅ 純金信託 (1540) → 為替の影響を受けながら徐々に反映
国内市場依存で、上昇が遅れそうなのは
✅ NF金価格 (1328) → 3月20日以降に上昇の可能性が高い
👉 もし短期で売却するなら、1326(SPDRゴールド)を最優先で見るべき!

結論 2025/3/3 買います!
以下に、2025年3月以降の金価格に影響を与える可能性のあるイベントを日付順にまとめた一覧表を作成しました。
金価格に影響を与える主要イベント(2025年3月以降)
日付 | イベント名 | 影響の可能性 |
---|---|---|
3月1日(土) | 月初の市場センチメント変化 | 新たな月の始まりで投資家の動きが変化する可能性あり |
3月5日(火) | 米FRBパウエル議長の議会証言 | 利下げ時期に関する発言次第で金価格が変動 |
3月8日(金) | 米雇用統計(NFP)発表 | 雇用データが弱ければ利下げ期待が強まり金価格上昇要因 |
3月12日(火) | 米消費者物価指数(CPI)発表 | インフレが高止まりなら金価格上昇、低下すれば金下落の可能性 |
3月14日(木) | 欧州中央銀行(ECB)政策金利発表 | ユーロ圏の金融政策次第でドルの動きが変わり、金価格に影響 |
3月18日(月)~19日(火) | 日本銀行(BOJ)金融政策決定会合 | 日銀の政策変更による円相場の影響が金価格に波及 |
3月20日(水) | 米FOMC(連邦公開市場委員会)政策発表 | 今年最も重要なイベントの一つ。金利引き下げ示唆で金価格急騰の可能性 |
3月22日(金) | 米PMI(購買担当者景気指数)発表 | 景気減速なら金需要が増加しやすい |
3月28日(木) | 米PCE物価指数発表 | FRBが最も重視するインフレ指標で、結果次第で金市場が反応 |
💡 4月以降の注目イベント
日付 | イベント名 | 影響の可能性 |
---|---|---|
4月5日(金) | 米雇用統計(NFP)発表 | 金市場の方向性に大きく影響 |
4月10日(木) | 米消費者物価指数(CPI)発表 | インフレ動向次第で金価格に変動 |
4月25日(木) | 米GDP(速報値)発表 | 経済成長の強さが金市場に影響 |
ポイント
📌 3月20日のFOMCが最も注目度が高く、金価格を大きく動かす可能性が高い。
📌 3月8日(米雇用統計)、3月12日(CPI)、3月28日(PCE)も重要。
📌 短期的な動きを狙うなら、これらのイベント前後の市場の動きを確認するのが有効!
👉 3月中に金価格が上昇する場合、FOMCの発表後(3月20日~3月末)が最も大きな動きになる可能性あり!
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