NISAの米国株はいつ反映される?約定日と受渡日の違いを徹底解説

NISAで米国株を買ったときの反映タイミング

約定日と受渡日の基本

米国株を買った瞬間に「もう保有になった!」と思いがちですが、実際には2つの日付が関係しています。それが約定日受渡日です。

  • 約定日:あなたの注文が市場で成立(約定)した日
  • 受渡日:実際に株があなたの証券口座に移転され、正式に保有者として登録される日

👉 米国株の受渡はT+2(取引日+2営業日)です。たとえば月曜に取引した株は水曜、金曜に取引した株は翌週火曜が受渡日になります。

これは米国市場全体のルールで、日本株の「T+2」や「T+3」ルールとも似ていますが、初心者が混乱しやすいポイントです。

NISA口座でも同じ仕組み?

NISAを利用していても約定日と受渡日の考え方はまったく同じです。
ただし重要なのは「NISA枠は約定日ベースで消化される」という点です。

つまり、7月31日に米国株を購入すると、その日の注文が成立した時点でNISAの年間投資枠を使ったことになります。
実際に株式が口座に反映されるのは2営業日後ですが、枠の消化は即日行われます。

👉 この仕組みを理解していないと「まだ反映されてないけど枠は消費されてる」という状況に驚く人も多いので、頭に入れておきましょう。

例:月曜に買ったらいつ反映される?

具体的な例で考えてみましょう。
たとえば月曜夜に米国株を購入した場合:

  • 約定日:月曜 → 注文成立と同時にNISA枠が使われる
  • 受渡日:水曜 → 株が正式にあなたの口座に反映される

同じく金曜夜に注文した場合は、米国市場のカレンダー上、土日が挟まるため受渡は翌週火曜になります。

👉 「買ったのに保有株一覧に表示されない」というのは、この受渡日待ちのケースがほとんどです。特に初心者は焦らないようにしましょう。

主要証券会社の反映タイミング(SBI・楽天・マネックス)

SBI証券の場合

SBI証券は米国株の取扱量が国内最大級で、多くの初心者が使う口座です。

基本ルールは約定日=NISA枠の消化日で、受渡日はT+2(2営業日後)です。
注文が成立した直後に「取引履歴」には表示されますが、保有一覧への反映は約定日の翌営業日になることが多いのが特徴です。

👉 つまり「買ったのに株一覧に出てこない!」と焦る必要はありません。
翌営業日〜受渡日にかけて順次反映されます。

楽天証券の場合

楽天証券もSBIと同じT+2ルールを採用しています。

注文成立後、取引履歴(約定一覧)には即時反映されますが、保有銘柄一覧に載るのは1営業日〜2営業日後です。
NISA枠の消化は約定日ベースで行われるため、買った瞬間に年間枠が減ります。

👉 楽天証券はアプリのUIがシンプルで、取引履歴→保有一覧の表示タイムラグが理解しやすいのが利点です。

マネックス証券の場合

マネックス証券も同じT+2ルールですが、少し特徴があります。

約定した銘柄が保有一覧に表示されるのがSBIや楽天より早いことがある、という点です。
これはシステムの仕様で、受渡日より前に「予定保有銘柄」として表示されるためです。

👉 初心者は「まだ受渡日じゃないのに表示されてる?もう売れるの?」と混乱するかもしれませんが、受渡日前に売却はできません。あくまで「予定として表示」されているだけです。

初心者が混乱しやすいポイントと注意点

約定日と受渡日を混同しない

米国株を初めて買った人の多くが最初に戸惑うのが、「買ったのに保有一覧に表示されない」という現象です。

これは約定日(注文が成立した日)と、受渡日(正式に口座に入る日)が別だからです。
約定日の夜に買った株は、通常翌営業日〜受渡日にかけて表示されます。

👉 取引履歴に載っていれば問題なし。慌てず2営業日待つことが大切です。

売却時も同じT+2ルール

実は売却時も同じT+2ルールが適用されます。

たとえば月曜夜に米国株を売った場合、口座にお金が戻るのは水曜です。
すぐに他の株を買い直したい、出金したい、と思っても2営業日後でないと反映されない点に注意が必要です。

👉 資金計画を立てるときは、「売却=即入金」ではないことを覚えておきましょう。

NISAは約定日で枠が消化される

NISA口座の場合、約定日ベースで年間投資枠が減ります

たとえば月曜夜に株を買えば、その時点でNISA枠は減りますが、受渡日までは保有一覧に反映されないことがあります。

👉 「まだ株が表示されてないのにNISA枠だけ減っている」というのは仕様通りなので安心してください。

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