Recursion(RXRX)完全ガイド|AI創薬で注目のグロース株を徹底解説【2025年最新版】

グロース株

2025年、AI創薬の本命はRecursion(RXRX)か?将来性に注目のバイオ×テック銘柄を徹底解説

Recursion Pharmaceuticalsとは何者か?:AIとロボティクスで創薬を変える企業

Recursion Pharmaceuticals(リカーシャン・ファーマシューティカルズ、ティッカー:RXRX)は、米ユタ州ソルトレイクシティに本社を置く、AI×創薬領域に特化したバイオテック企業です。伝統的な創薬プロセスの課題を克服するために、機械学習、コンピュータビジョン、高スループット実験(HTS)を組み合わせた独自の「Recursion OS」を用いて、新薬候補を高速・高精度に発掘することを目指しています。

特に、細胞画像データを解析して病理変化を定量化する技術において世界をリードしており、「画像解析×AIで病気と薬の相関関係を予測する」というアプローチが高く評価されています。製薬会社が数年かけて行う試験を、わずか数週間〜数ヶ月で再現可能な点が最大の強みです。

なぜ今、Recursionが注目されているのか?:NVIDIAやBayerとの提携が続々

2023年以降、Recursionは複数の戦略的提携によって一気に存在感を増しています。中でも注目されたのは、NVIDIAとのAI創薬連携(2023年7月発表)です。Recursionは自社の膨大な細胞画像データとAIプラットフォームを、NVIDIAの生成AI「BioNeMo」上で活用し、創薬スピードと精度を飛躍的に向上させるとしています。

また、ドイツの大手製薬会社Bayerとも複数の疾患領域において提携し、AIによる創薬ターゲットの発見や前臨床試験の効率化を進めています。このように、「AI創薬=Recursion」という認知が着実に広がっており、投資家からの期待も急速に高まっています。

成長を支える3つの巨大市場:創薬AI、バイオテック、製薬アウトソーシング

Recursionの成長は、以下3つのメガトレンドと深く関係しています。

① AI創薬市場

AI創薬市場は今後10年で数十倍に成長すると言われており、製薬会社が抱える「失敗率の高い創薬」「莫大な研究費」といった課題に対して、AIによる効率化が不可欠になっています。Recursionは自社で約15の薬剤開発パイプラインを持つ一方で、他社への技術提供による収益化も狙っており、両輪で拡大を続けています。

② バイオテックの構造転換

伝統的なバイオ企業は治験や前臨床に時間がかかるため、財務負担が大きいという問題がありました。RecursionはAIとロボティクスでその期間を1/5〜1/10に短縮し、リスク管理可能なビジネスモデルを確立しつつあります。これは、投資家にとっても「バイオでありながらテックの論理で評価できる」点で魅力です。

③ 製薬業界の外部委託(創薬アウトソーシング)拡大

大手製薬企業は社内リソースだけでは開発を賄いきれず、AI創薬を含む新技術企業との連携を加速させています。Recursionは「製薬版AWS」を目指すとしており、今後はプラットフォーム提供型企業としての地位確立も期待されています。

競合他社との比較:AI創薬スタートアップと大手製薬の狭間で戦うRXRX

Recursion(RXRX)を評価するには、同じくAI創薬分野に進出している他社との比較が重要です。近年はInsilico Medicine、Exscientia、BenchSciなども注目されており、それぞれが独自のアプローチを展開しています。また、大手製薬企業も自社開発のAI基盤を進めており、競争環境は激化しています。

企業名 主要技術 特徴 ビジネスモデル
Recursion 画像×AI×ロボティクス 独自OSと超高精細細胞画像データ 自社創薬+外部ライセンス
Insilico Medicine 生成AIによる化合物設計 パイプライン数は最多級 完全ファブレス創薬モデル
Exscientia AIによる分子設計+予測 大手提携が豊富(Sanofiなど) 共同研究モデル
大手製薬(Pfizer等) 社内AIチームによる開発 リソース豊富だが動きは遅め インハウス志向

Recursionの最大の強みは、「画像」という生体情報を基盤にした大規模データセットと、ハードウェア+ソフトウェアを融合した内製化体制にあります。これにより、速度・精度・再現性の3拍子を揃えたAI創薬が実現できる点が、他社にはない差別化要素です。

株価推移とアナリスト評価:下落からの底打ち感が強まる

RXRXの株価は、2021年のIPO直後に40ドル超を記録しましたが、その後は金利上昇やバイオ株の地合い悪化を受けて下落トレンドが続き、2023年には5ドル台前半まで落ち込みました。

しかし2023年後半からは、NVIDIAとの提携や生成AI需要の拡大により株価が回復傾向となり、2025年5月現在では約9〜11ドル前後で推移しています。アナリストの間でも「再評価フェーズ」に入ったという見方が増えており、以下のようなポジティブなコメントが出ています。

  • モルガン・スタンレー:「NVIDIA連携が本格化すれば、2026年以降に黒字転換も視野」
  • バンカメ:「Recursion OSは唯一無二。SaaS的成長が期待できる」
  • バーンスタイン:「市場の過小評価が続いているが、構造的優位性は強固」

テンバガー候補としての可能性:5つの成長ファクターを検証

Recursionが将来的に10倍株(テンバガー)になるためには、以下の条件をクリアする必要があります。現在の時価総額はおよそ20〜25億ドルであり、テンバガー達成には200億ドル以上の企業価値が求められます。

  • ① 創薬スピードの証明:実際にAIによって短期間で上市された新薬の実績が鍵
  • ② 提携パートナーの拡大:Pfizer、Merckなどとの大型契約獲得
  • ③ プラットフォーム収益の立ち上がり:Recursion OSを他社にSaaS提供し始めるか
  • ④ 財務改善:黒字化の進展と希薄化の抑制(増資リスク管理)
  • ⑤ マクロ環境:金利低下やバイオ株再評価の追い風

特に注目したいのは、製薬企業が今後ますますAIパートナーを外部から求めるようになる中で、Recursionがその「中核的プラットフォーマー」としての立場を築けるかどうか。もしそれが実現すれば、テンバガーの道筋は現実味を帯びてきます。

投資戦略:RXRX株を買うタイミングとスタイル

Recursion(RXRX)はグロース株の典型でありながら、**AIと創薬という成長テーマ**を両立した注目銘柄です。ただし、ボラティリティ(値動きの激しさ)もあるため、リスクを抑えた段階的な分割投資が有効です。

おすすめの購入タイミング(2025年5月時点)

  • ① 初回エントリー:8〜9ドル台の押し目で購入(RSI40~50)
  • ② 追加エントリー:直近高値(11ドル台)を超えてきたタイミング
  • ③ 決算・提携発表時:大型パートナーシップ報道が出た直後の短期反発狙い

また、**AI創薬銘柄(RXRX・EXAI・DNAなど)全体のトレンド**を見ながら投資判断を行うのが望ましく、ナスダック全体の地合いや金利動向にも注意を払いましょう。

買える証券会社と手数料(2025年5月最新版)

RXRXはNASDAQ上場銘柄であり、日本国内のネット証券でも購入可能です。下記は主要証券会社の比較表です。

証券会社 最低手数料 特徴
SBI証券 無料(NISA枠) 米国株取り扱い最多、手数料も業界最安水準
楽天証券 無料(NISA枠) ポイント投資やアプリの使いやすさに定評あり
マネックス証券 約定金額×0.495% 米国株に強く、企業情報・スクリーニングが豊富

初心者には、スポット買付+ドル建てが分かりやすく、為替リスクを意識しながら買い進めると良いでしょう。

投資時のリスクと注意点

高成長が期待される一方で、RXRXにはいくつかのリスクも存在します。以下のポイントを押さえて、リスク許容度を調整してください。

  • ① 増資リスク:黒字化までにさらなる資金調達が必要になる可能性あり
  • ② FDAの承認リスク:創薬ビジネスの性質上、開発失敗によるボラティリティが大きい
  • ③ 知名度の低さ:短期資金が集まりにくく、流動性にやや不安あり

これらを踏まえ、**ポートフォリオ全体の20〜30%以内**に収めるのが現実的です。さらに、他のAIグロース株との分散投資でリスクを分散するのが理想的です。

まとめ:RecursionはAI創薬の「プラットフォーム株」になるか

2025年現在、Recursion PharmaceuticalsはAIとバイオテックの融合を象徴する企業のひとつとして、世界中の投資家から注目を集めています。創薬プロセスの効率化、NVIDIAとの提携、SaaSモデルへの進化など、テンバガーになるための素地は着実に整いつつあります。

現時点では業績面に不透明さもありますが、それゆえに評価余地が大きく、長期視点での投資妙味は高いといえるでしょう。AIバブルや製薬業界のデジタル化が加速すれば、RXRXはその中心にいる存在になっているかもしれません。

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