2025年8月 米国CPI結果と利下げ見通し|インフレ動向とFOMCスケジュール

📊 2025年8月 米国CPI結果(9月11日発表)

2025年9月11日(木)に発表された8月の米国消費者物価指数(CPI)は以下の通りです。
総合CPIは 前年同月比 +2.9%(前回 +2.7%)、前月比 +0.4%(前回 +0.2%)。
コアCPI(食料・エネルギー除く)は 前年同月比 +3.1%(横ばい)、前月比 +0.3%(横ばい)となりました。

項目 8月(最新) 7月(前回) 方向性
総合CPI(前年比) +2.9% +2.7% ▲ 加速
総合CPI(月次) +0.4% +0.2% ▲ 加速
コアCPI(前年比) +3.1% +3.1% → 横ばい
コアCPI(月次) +0.3% +0.3% → 横ばい
食料(Food)月次 +0.5% ↑ 上昇
エネルギー(Energy)月次 +0.7%(ガソリン +1.9%) ↑ 上昇
住居(Shelter)月次 +0.4% ↑ 上昇

総合はインフレ再加速を示唆。一方、コアは横ばいで「粘着性インフレ」が続いています。
食料・住居が物価押し上げの主要因で、エネルギーも再び上昇しました。


🗓️ FOMCスケジュールと利下げ観測

今後のFOMCスケジュールと市場の利下げ予想は以下の通りです。

会合 日程(米国時間) 市場予想
9月会合 2025年9月16–17日 25bp利下げの公算大(確率90%前後)
10月会合 2025年10月28–29日 追加利下げ観測あり
12月会合 2025年12月(最終会合) 10月に続く利下げの可能性も

※ 市場コンセンサスはCME FedWatchなどのデータを基にした参考値です。状況に応じて変動します。


📌 投資家向けまとめ

  • 総合インフレは再加速(2.9%)、ただしコアは横ばい → 利下げ余地は残る。
  • 利下げ開始は9月会合が濃厚。その後も年内2~3回の利下げが視野。
  • 短期的には金利低下期待で株式市場の下支え要因。ただし「粘着性インフレ」が続く限り楽観は禁物。

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