米国株の配当金はいくらから?1株・1ドル未満でも受け取れる【2026年版】

初心者向け米国株・NISAガイド

【2026年版】米国株の配当金はいくらから?1株・1ドル未満でも受け取れる

米国株の配当金は「1株から」支払われる仕組み

米国株は1株から購入できるのが大きな特徴です。
そして配当金も同じで、1株でも保有していれば、その1株分の配当金がきちんと支払われます。
日本株のように「100株単位(1単元)を持っていないと配当が出ない」といったルールはありません。

例えば、コカ・コーラ(KO)を1株だけ持っていた場合でも、四半期ごとに数十円〜100円程度の配当金が口座に入ります。
金額としては小さく見えますが、 「自分のお金が、配当として戻ってくる感覚」 を体験するには十分で、投資を続けるモチベーションづくりにも役立ちます。

実際いくらから受け取れる?「何ドルから」が気になる人へ

結論からいうと、米国株の配当金は1ドル未満でも支払われます。
各銘柄ごとに「1株あたりの配当(1株配当)」が決まっており、それに保有株数を掛けた金額が配当金として入金されます。

  • ✅ 例:SPYD(高配当ETF)を1株保有 → 四半期ごとに約0.3〜0.4ドル前後
  • ✅ 例:アップル(AAPL)を1株保有 → 四半期ごとに約0.2〜0.3ドル前後

1ドル未満であっても、証券会社がまとめて円換算してくれるので、きちんと日本円として受け取り可能です。
「少額だから消えてしまう」ということはありません。

ポイント: 最初は数十円〜数百円でも、「四半期ごとにお金が入ってくる仕組み」を体験することが大事です。 そこから投資額を少しずつ増やしていけばOKです。

証券口座での配当金の受け取り方法

米国株の配当金は、保有している証券会社の口座に自動で入金されます。
投資家の側で、配当を受け取るための特別な手続きは不要です。

  • 円貨決済:証券会社がドルを円に換算して日本円で入金
  • 外貨決済:ドルのまま口座に入金(外貨建てのまま保有・再投資も可)

どちらで受け取るかは、証券会社の設定画面から変更できます。
はじめのうちは「円貨受取」でOKですが、慣れてきたらドル受取+再投資に切り替えると、より効率的に資産を増やせます。

米国株の配当金と税金の仕組み(NISAあり・なし)

米国株配当には米国と日本で二重課税がかかる

米国株の配当金には、米国と日本の両方で税金がかかります。これがいわゆる二重課税です。

  • ✅ 米国での源泉徴収:10%(日米租税条約に基づく)
  • ✅ 日本での課税:20.315%(所得税+復興特別所得税+住民税)

一般口座・特定口座で米国株を保有している場合、配当金の約30%前後が税金で引かれるイメージになります。

NISA口座なら日本での税金がゼロになる

ここで活用したいのがNISA口座です。
NISAで米国株や米国ETFを保有している場合、日本での20.315%課税がゼロになります。

つまり、米国で引かれる10%のみがかかり、残りの90%を受け取れる形です。

  • ✅ 高配当株・高配当ETF(SPYD・HDV・VYMなど)はNISAとの相性が非常に良い
  • ✅ 長期で配当を積み上げる人は、まず「NISA枠で持てるか」を優先して考える価値あり

確定申告(外国税額控除)で戻ってくる税金もある

NISAではなく、特定口座・一般口座で米国株を持っている場合でも、確定申告で「外国税額控除」を使えば一部の税金が戻る可能性があります。

  • ✅ 米国で引かれた10%は基本的に戻らない
  • ✅ 日本での20.315%のうち一部を、確定申告で取り戻せるケースがある

ただし、手続きはやや複雑になるため、
「まずはカンタンに配当投資を始めたい」という人は、 NISA口座で配当株・高配当ETFを買うところからスタートするのがおすすめです。

米国株の配当金を効率よく受け取る3つのコツ

① 高配当ETF(SPYD・HDV・VYMなど)を活用する

個別株の配当も魅力ですが、初心者が効率よく配当を増やしたいなら高配当ETFが便利です。
1本買うだけで、多くの高配当銘柄に分散投資できます。

  • SPYD:S&P500高配当株80銘柄で構成。利回りは4〜5%台になることも。
  • HDV:財務健全な高配当株を厳選。ディフェンシブ寄りで比較的安定。
  • VYM:幅広い高配当株に分散。利回りと増配傾向のバランスが良い。

これらのETFは、配当が年4回(3・6・9・12月など)支払われるものが多く、
配当を「定期的なキャッシュフロー」として受け取りたい人に向いています。

1株から配当投資を試すなら「moomoo証券(PR)」

「まずは少額で、配当が入る感覚だけ体験したい」という人には、
1株単位で米国株・ETFを買えるネット証券が向いています。
海外銘柄の情報ツールが充実しているmoomoo証券(PR)なら、 チャートや配当履歴を確認しながら、高配当ETFをコツコツ買い増しできます。

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② 配当再投資(DRIP)で「配当が配当を生む」状態を作る

受け取った配当金をそのまま再投資に回すことで、配当がさらに配当を生む「複利」の状態を作れます。
これがいわゆるDRIP(Dividend Reinvestment Plan:配当再投資)です。

  • ✅ 配当を使わずに再投資 → 保有株数が増え、次回以降の配当額も増える
  • ✅ 米国株・ETFなら、1株未満の端株として再投資されるケースもある

「今の配当額」ではなく、5年後・10年後の配当額を増やしたいなら、
生活費に使う分以外は、可能な範囲で再投資に回すのがおすすめです。

③ 受け取り通貨(円・ドル)を戦略的に選ぶ

米国株の配当は、円で受け取るか、ドルで受け取るかを選べます。

  • 円貨受取:すぐに日本円として使える/為替レートを気にしなくて良い(初心者向け)
  • ドル受取:ドルのまま再投資できる/ドル転コストを抑えやすい(中〜上級者向け)

長期で米国株・ETFを増やしていくなら、「ドル受取+高配当ETFに再投資」という形が効率的です。
まずは円貨受取で配当投資に慣れ、慣れてきたらドル受取に切り替える流れが現実的です。

初心者が米国株の配当投資で失敗しないためのポイント

配当権利日・配当落ち日をなんとなくでいいので把握しておく

米国株で配当を受け取るには、配当権利日(record date)までに株を保有している必要があります。
権利日の翌営業日は配当落ち日(ex-dividend date)と呼ばれ、株価が配当分だけ下がることが多いです。

  • ✅ 権利日までに保有 → その回の配当を受け取れる
  • ✅ 権利日後に買っても → その回の配当はもらえない

厳密に日付を追いかける必要はありませんが、
「権利日と配当落ち日がある」ということだけ知っておくと、急な値動きに驚かずにすみます。

為替レートによって受け取る円の金額が変わる

米国株の配当金は米ドルで支払われるため、日本円で受け取るときには為替レートの影響を受けます。

  • ✅ 円高(1ドルの価値が低い) → 同じドルでも受け取る円は少なくなる
  • ✅ 円安(1ドルの価値が高い) → 同じドルでも受け取る円は多くなる

長期投資であれば、短期的な為替の上げ下げをすべて当てる必要はありません
「ドル建てでコツコツ増やしていく」イメージで、あまり為替を気にしすぎないほうが続けやすいです。

少額でもまずは1株から「経験」を買う

米国株の強みは、1株から配当投資を始められることです。
最初から完璧な銘柄・完璧なタイミングを狙うよりも、 「まず1株買って配当を1回受け取る」ほうが、よほど価値があります。

  • ✅ 1株だけでも配当はもらえる(数十円〜数百円)
  • ✅ 「お金が働いてくれる」感覚が身につく
  • ✅ 少額なら、失敗してもダメージは小さい

「米国株の配当って、実際どうなの?」と思ったら、
まずは興味のある銘柄や高配当ETFを1株だけ買って、配当が入るところまで体験してみるのがおすすめです。

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