米国株の買付手数料の基本
米国株の買付手数料とは?
米国株を購入する際には、証券会社に支払う買付手数料が発生します。これは、証券会社が取引の仲介をするためのコストで、日本株と同様に発注するたびに発生します。一般的に、米国株の手数料は1注文ごとにかかる「1回あたり」型であり、買付金額に応じて手数料率が変わります。
例として、SBI証券や楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券では、米国株の買付手数料は約定代金の0.495%(税込)が基本となっており、最低手数料は0ドル〜5ドル程度に設定されています。
👉つまり、1株だけの少額投資でも、この0.495%の手数料がかかるため、少額投資家ほど手数料率のインパクトを意識する必要があります。
日本株との違い(1株でも同じ手数料?)
日本株と米国株では、手数料体系にいくつかの違いがあります。日本株は通常、100株単位(単元株)で売買するのが基本ですが、米国株は1株単位で購入できます。しかし、ここに注意点があります。
- ✅ 米国株 → 1株でも100株でも手数料率は同じ
- ✅ 日本株 → 「一日定額プラン」などで手数料無料の証券会社もある
👉 米国株では1株だけ買うと割高感が出やすいのがポイントです。例えば、10ドルの株を1株買っても、500ドル分まとめ買いしても、手数料率は同じ0.495%で計算されるため、少額取引ほど手数料の負担割合が高くなります。
手数料がかかるタイミング(注文時?約定時?)
米国株の買付手数料は、注文を出した時点ではなく、注文が成立(約定)したタイミングで発生します。つまり、指値注文を出しても約定しなければ、手数料はかかりません。
さらに、買付手数料は米ドル建てで計算されます。注文時の株価と約定時の株価が異なる場合は、約定時の金額に基づいて手数料が決まります。
👉 例えば、100ドルの株を1株買う場合、100ドル×0.495%=0.495ドルの手数料が発生します。
👉 この手数料はNISA口座でも同様に発生します(ただし、売却益や配当金にかかる税金がゼロになるだけで、手数料は別)。
主要ネット証券の米国株買付手数料を比較
SBI証券の手数料(定額プラン・NISA対応)
SBI証券は米国株投資で最も利用されている証券会社の一つで、買付手数料は業界標準の0.495%(税込)です。
- ✅ 約定代金の0.495%(最低手数料 0ドル)
- ✅ 1回の取引あたり上限手数料は22ドル
- ✅ NISA口座でも手数料はかかるが、売却益・配当金の税金はゼロ
さらに、定額プラン(アクティブプラン)を使えば日本株の取引が手数料無料になるなど、他の資産との併用も便利です。
👉 SBI証券は住信SBIネット銀行と連携することで為替手数料も片道2銭に抑えられ、米国株デビューには最も適しています。
楽天証券の手数料(ポイント投資との相性)
楽天証券もSBI証券と同様、買付手数料は0.495%(税込)です。
- ✅ 約定代金の0.495%(最低手数料 0ドル)
- ✅ 上限手数料は22ドル
- ✅ NISAでも手数料は同様(税金のみ非課税)
最大の強みは楽天ポイントを投資に使えることです。
👉 貯めた楽天ポイントを米国株の買付に充てられるため、少額投資との相性が抜群です。
マネックス証券の手数料(情報ツールの強み)
マネックス証券も他の主要ネット証券と同じく、米国株の買付手数料は0.495%(税込)です。
- ✅ 約定代金の0.495%(最低手数料 0ドル)
- ✅ 上限手数料は22ドル
- ✅ NISAでも手数料は同じ
特徴的なのは米国株の情報ツールやレポートの充実度です。企業分析レポート、決算情報などが豊富で、学びながら投資を進めたい初心者にも最適です。
👉 手数料面ではSBI・楽天と横並びですが、情報の充実度で選ぶならマネックス証券です。
初心者が知っておくべき買付手数料のコツ
NISA口座なら買付手数料は無料?
多くの初心者が誤解しがちなのが「NISAなら買付手数料も無料なのか?」という点です。結論から言うと、NISAでも買付手数料はかかります。
NISAの最大のメリットは売却益や配当金が非課税になることですが、証券会社に支払う取引手数料(買付・売却)は通常通り発生します。
👉 つまりNISA=税金ゼロ、でも手数料はゼロではないということを覚えておきましょう。
為替手数料と買付手数料の違いに注意
米国株投資では、買付手数料のほかに為替手数料も発生します。この2つは混同されやすいので注意が必要です。
- ✅ 買付手数料 → 株を買うときに証券会社に払う手数料(0.495%)
- ✅ 為替手数料 → 円をドルに両替するときのコスト(片道2〜25銭)
👉 例えば、SBI証券で米国株を買う場合、「買付手数料0.495%」+「為替手数料2銭〜25銭」の両方がかかります。
少額でも手数料を抑える方法(証券会社・注文方法)
買付手数料を完全にゼロにする方法はありませんが、トータルコストを抑える工夫は可能です。
- ✅ 為替手数料の安い証券会社を選ぶ(例:SBI証券+住信SBIネット銀行なら片道2銭)
- ✅ まとめ買いを意識する(小刻みな買付は手数料割合が高くなる)
- ✅ ポイント投資を活用する(楽天証券なら楽天ポイント、SBI証券ならVポイント)
👉 「1回の買付金額を増やす」+「為替手数料を安くする」の2つを意識すれば、初心者でも手数料負担をかなり減らせます。
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