📌 重要事項まとめ
- S&P 500:–0.5%(–30.75pt → 6,299.19)
- ナスダック:–0.7%(–137.03pt → 20,916.55)
- ダウ:–0.1%(–61.90pt → 44,111.74)
- ラッセル2000:+0.6%(+13.37pt → 2,225.67)
主要指数は軟調ながら、小型株が強さを維持しました。
📉 主な下落要因
1. ISM非製造業PMIの悪化
7月のISM非製造業PMIは 50.1 に低下(予想51.5・前月50.8)。
活動停滞に加えて 価格指数(69.9) はほぼ3年ぶり高水準。
サービス業の縮小とインフレ圧力が鮮明化し、市場心理を圧迫しました。
2. 関税リスクの再燃
トランプ大統領は、インドからの輸入や半導体・製薬セクターに対し大幅関税を示唆。
Caterpillarは2025年のコスト増を最大15億ドルと警告するなど、企業業績への懸念が浮上しています。
📈 主な上昇要因
1. 決算による支え
Palantirは決算好調・売上10億ドル突破、株価+7.8%。
AxonもAI関連決算で+16%と大幅上昇。
これらがテック・AI関連銘柄の買い安心感を演出しました。
2. 押し目買い作用
雇用統計ショック後に反動での押し目買いが入り、テックセクターを中心に買戻しが早まりました。
🔮 今後の展望
1. 利下げ観測の維持
米10年債利回りは約 4.19%。
利下げ期待は継続しており、今週予定のCPI・PPIや国債入札が方向感の鍵となります。
2. 決算・個別企業の重視
AMDはEPS微増、売上好調もデータセンター/PC部門が伸び悩み。
ASTラブズはプレマーケットで+8.4%と好決算反応。
個別銘柄の強さが全体指数の底支えになります。
3. 関税・国際政策の動向
欧州およびインドとの関税交渉・声明発表に注意。
政策リスクが再び重荷となる可能性があります。
4. 政策不透明感とFRB人事
FRB次期議長候補が4名に絞られ、Bessent氏は辞退。
利下げ派の拡大でFOMCメンバー構成が市場に影響を及ぼす可能性があります。
📝 総括
強弱入り混じる内容でしたが、サービス業の鈍化と関税不安が短期の下押し要因となりました。
一方で、テック・AI企業の決算好調と利下げ期待が市場の底支えとなり、今後の方向性は
「経済指標 vs 政策リスク vs 個別業績」に注目が集まります。
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