米国株は円貨・外貨どっちで買う?スプレッド/為替手数料を徹底比較【初心者向け】
米国株の購入方法は円貨決済と外貨決済の2種類。本記事では仕組みの違い、為替手数料(スプレッド)やケース別の使い分け、証券会社別の比較、実際の手順までを1ページで整理します。
注意: 手数料や取扱条件は更新されます。公開前に最新データへ置き換えてからご利用ください。
米国株の購入方法は「円貨決済」と「外貨決済」の2種類
円貨決済は注文時に円を使い、証券会社が自動でドル転(為替手数料が内包)して約定します。外貨決済は事前に円→ドルへ両替し、ドル残高で売買する方式です。主要ネット証券(SBI・楽天・マネックス)はどちらも対応しています。
仕組みの違い(フロー図)
円貨決済フロー
- 円で買付注文
- 証券会社が即時ドル転(為替手数料発生)
- 米国株を約定・受渡
外貨決済フロー
- 事前に円→ドル両替(銀行/証券内FX等)
- ドル残高で買付注文
- 米国株を約定・受渡
為替手数料・スプレッドの比較
為替手数料は一般に「1ドルあたり 片道のスプレッド」で表示されます(例:25銭=0.25円)。往復の売買で2倍のコストになります。
証券会社 | 円貨決済(即時ドル転) | 外貨決済(事前両替) | 主な補足 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 目安:約25銭/片道 | 住信SBIネット銀行経由なら約2銭/片道の例 | コスト最小化の定番ルート。外貨入金/出金対応。 |
楽天証券 | 目安:約25銭/片道 | 外貨入金対応(条件あり) | ポイント投資は円貨決済が前提。UIがシンプル。 |
マネックス証券 | 目安:約25銭/片道 | 外貨入出金対応 | 米株情報が豊富。研究派に向く。 |
かんたん試算(例)
- 両替額:$2,000、為替手数料:25銭/片道(0.25円)
- 円貨決済で往復:0.25円 × $2,000 × 往復2 ≒ 1,000円
- 外貨決済で往復:0.02円 × $2,000 × 往復2 ≒ 80円
投資額が大きいほど、外貨決済の手数料差が効いてきます。
ケース別:どちらがお得?
短期売買・少額(例:数万円〜十数万円)
- おすすめ:円貨決済(事前両替の手間がなくスピード重視)
- ポイント投資を使う場合も円貨決済がスムーズ
長期・高額(例:数十万円〜)
- おすすめ:外貨決済(住信SBI経由などで為替手数料を最小化)
- 配当をドルで受け取り、そのまま再投資しやすい
配当金の取扱
- 円貨決済中心:配当を円転して受け取りたい人に便利
- 外貨決済中心:配当をドルでキープしてDRIP的に再投資したい人に有利
外貨決済に向いている人・円貨決済に向いている人
外貨決済が向く人
- 投資額が大きい/売買頻度が高い
- 為替タイミングを自分でコントロールしたい
- 配当をドルで受け取り、米株やETFにドル建て再投資したい
円貨決済が向く人
- 少額で試したい/手続きは簡単が良い
- ポイント投資を活用したい
- 配当は円で受け取りたい
米国株を円貨・外貨で買う手順(証券会社別の共通フロー)
円貨決済の手順
- 日本円を証券口座に入金
- 銘柄を選び「円貨決済」で買付注文(成行/指値)
- 受渡日に自動で円→ドル転され決済完了
外貨決済の手順
- 銀行や証券内の両替機能で円→ドルへ事前両替
- 証券口座の外貨買付余力を確認
- 銘柄を選び「外貨決済」で買付注文(成行/指値)
ヒント: 新NISAの成長投資枠を使うと、値上がり益・配当が非課税。コスト削減(外貨決済)× 非課税の組み合わせが長期では効きます。
証券会社ミニ比較(円貨/外貨・ポイント・時間外)
証券会社 | 円貨決済 | 外貨決済 | ポイント投資 | 時間外取引(プレ/アフター) | 新NISA | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | ○(簡単) | ○(住信SBI経由が低コスト) | ○(Vポイント等) | ○(条件あり) | ○ | 総合力。コスト最小化しやすい |
楽天証券 | ○ | ○(外貨入金可) | ○(楽天ポイント) | ○(条件あり) | ○ | ポイント活用派に最適 |
マネックス証券 | ○ | ○(外貨入出金) | △(限定/間接) | ○(条件あり) | ○ | 米株情報が豊富で研究しやすい |
まとめ|コストを抑えたいなら外貨決済、手軽さ重視なら円貨決済
- 短期/少額は円貨決済でOK(手間が少ない)
- 長期/高額は外貨決済が有利(為替手数料を圧縮)
- 配当をドル再投資するなら外貨決済と相性◎
- 新NISAの非課税とコスト削減の両立で長期の期待値を高めよう
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