米国株は円貨・外貨どっちで買う?スプレッド/為替手数料を徹底比較【初心者向け】

初心者向け米国株・NISAガイド

米国株は円貨・外貨どっちで買う?スプレッド/為替手数料を徹底比較【初心者向け】

米国株の購入方法は円貨決済外貨決済の2種類。本記事では仕組みの違い、為替手数料(スプレッド)やケース別の使い分け、証券会社別の比較、実際の手順までを1ページで整理します。

注意: 手数料や取扱条件は更新されます。公開前に最新データへ置き換えてからご利用ください。

米国株の購入方法は「円貨決済」と「外貨決済」の2種類

円貨決済は注文時に円を使い、証券会社が自動でドル転(為替手数料が内包)して約定します。外貨決済は事前に円→ドルへ両替し、ドル残高で売買する方式です。主要ネット証券(SBI・楽天・マネックス)はどちらも対応しています。

仕組みの違い(フロー図)

円貨決済フロー
  1. 円で買付注文
  2. 証券会社が即時ドル転(為替手数料発生)
  3. 米国株を約定・受渡
メリット:手間が少ない/デメリット:為替コストは相対的に高い傾向
外貨決済フロー
  1. 事前に円→ドル両替(銀行/証券内FX等)
  2. ドル残高で買付注文
  3. 米国株を約定・受渡
メリット:両替コストを抑えやすい/デメリット:事前両替の手間

為替手数料・スプレッドの比較

為替手数料は一般に「1ドルあたり 片道のスプレッド」で表示されます(例:25銭=0.25円)。往復の売買で2倍のコストになります。

証券会社 円貨決済(即時ドル転) 外貨決済(事前両替) 主な補足
SBI証券 目安:約25銭/片道 住信SBIネット銀行経由なら約2銭/片道の例 コスト最小化の定番ルート。外貨入金/出金対応。
楽天証券 目安:約25銭/片道 外貨入金対応(条件あり) ポイント投資は円貨決済が前提。UIがシンプル。
マネックス証券 目安:約25銭/片道 外貨入出金対応 米株情報が豊富。研究派に向く。

かんたん試算(例)

  • 両替額:$2,000、為替手数料:25銭/片道(0.25円)
  • 円貨決済で往復:0.25円 × $2,000 × 往復2 ≒ 1,000円
  • 外貨決済で往復:0.02円 × $2,000 × 往復2 ≒ 80円

投資額が大きいほど、外貨決済の手数料差が効いてきます。

ケース別:どちらがお得?

短期売買・少額(例:数万円〜十数万円)

  • おすすめ:円貨決済(事前両替の手間がなくスピード重視)
  • ポイント投資を使う場合も円貨決済がスムーズ

長期・高額(例:数十万円〜)

  • おすすめ:外貨決済(住信SBI経由などで為替手数料を最小化)
  • 配当をドルで受け取り、そのまま再投資しやすい

配当金の取扱

  • 円貨決済中心:配当を円転して受け取りたい人に便利
  • 外貨決済中心:配当をドルでキープしてDRIP的に再投資したい人に有利

外貨決済に向いている人・円貨決済に向いている人

外貨決済が向く人
  • 投資額が大きい/売買頻度が高い
  • 為替タイミングを自分でコントロールしたい
  • 配当をドルで受け取り、米株やETFにドル建て再投資したい
円貨決済が向く人
  • 少額で試したい/手続きは簡単が良い
  • ポイント投資を活用したい
  • 配当は円で受け取りたい

米国株を円貨・外貨で買う手順(証券会社別の共通フロー)

円貨決済の手順

  1. 日本円を証券口座に入金
  2. 銘柄を選び「円貨決済」で買付注文(成行/指値)
  3. 受渡日に自動で円→ドル転され決済完了

外貨決済の手順

  1. 銀行や証券内の両替機能で円→ドルへ事前両替
  2. 証券口座の外貨買付余力を確認
  3. 銘柄を選び「外貨決済」で買付注文(成行/指値)
ヒント: 新NISAの成長投資枠を使うと、値上がり益・配当が非課税。コスト削減(外貨決済)× 非課税の組み合わせが長期では効きます。

証券会社ミニ比較(円貨/外貨・ポイント・時間外)

証券会社 円貨決済 外貨決済 ポイント投資 時間外取引(プレ/アフター) 新NISA 特徴
SBI証券 ○(簡単) ○(住信SBI経由が低コスト) ○(Vポイント等) ○(条件あり) 総合力。コスト最小化しやすい
楽天証券 ○(外貨入金可) ○(楽天ポイント) ○(条件あり) ポイント活用派に最適
マネックス証券 ○(外貨入出金) △(限定/間接) ○(条件あり) 米株情報が豊富で研究しやすい

まとめ|コストを抑えたいなら外貨決済、手軽さ重視なら円貨決済

  • 短期/少額は円貨決済でOK(手間が少ない)
  • 長期/高額は外貨決済が有利(為替手数料を圧縮)
  • 配当をドル再投資するなら外貨決済と相性◎
  • 新NISAの非課税とコスト削減の両立で長期の期待値を高めよう

次のステップ

あなたの投資額・頻度・配当方針に合わせて、円貨/外貨の方針を決めましょう。比較表を見ながら、最適な証券会社と決済方法を選ぶだけです。

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